農大エクステンションセンター2013年

2014年2月12日 (水)

埋木の魅力

先日参加した農大エクステンションセンターは、埋木(うもれぎ)の魅力。
しかし申し込んだはいいけれど、埋木ってなんだ?と思いながら教室に行った。

机の上に埋れ木現物などなど並ぶ。
20140201_140632

埋木とは、《生育中の樹木が数時間で土壌や水中に埋没。その後数百年から数百万年の間腐朽も硅化もせずに経過して掘り出された、いわば樹木の遺体》なのだそうだ。

埋没期間が1万年と比較的短いものは、神代杉・神代欅・神代桑と呼ばれ、銘木市場で取引されている。

古より日本人はこの埋木を珍重し大切にして、古くは万葉集や古今集の埋木がてでくるそうだ。奥州名取川の埋木などは古くから和歌にもうたわれている。

実は日本全国にびっくりするほど沢山の埋没林が存在する。
20140201_142133
大阪にも大規模な埋没林があった。つまり古代より日本全国噴火や津波で森が埋まるような事態がずーっと起きてきていたのだ。この国に住む限り災害から逃れることはできないのだねえ。。

ところでそれほど日本人に馴染みがあったはずの埋木、私もこの歳で初めて聞いた。
ちなみにこれは亜炭化した埋木。
20140201_141955
仙台藩が数百万年前のこれを仙台埋木として売り出したので、これが有名になってしまったそうな。
この講座の先生が研究しているのは、香りを残し、建材にも使えるような樹のほうである。
20140201_150533
現代では省みられず使われず、人々から忘れられた存在となっている埋木。それを建材に使えないかとボードにする企業との共同研究で技術を開発したそうだ。
20140201_153129
埋木独特の香気も残っている。

ちなみに私は実を言うと、サンプルで回ってきたこの
20140201_144306
香木の香りの方が好きで、ずーっとくんくんかいでいたんだけどね。ははは。

沈香や白檀みたいな香木は埋木と違い、実は木ではなく樹脂の部分である。
風雨や病気、害虫などによって自分の木部を侵された木が、その防御策として内部に樹脂を出しその部分が腐らずに熟成を続けたもの。だから生木は全くにおわない。

におわないと言えば、オーストラリアにも
20140201_155225
大規模な埋木群があり、
20140201_155140
ブルドーザーでがんがん掘り出し現役で売っている。

これが全くにおわない。
20140201_153717_2 
私は国粋主義でも日本礼賛者でもないが、日本のものって、『ほのかな香り』や『たおやかさ』とか『しみじみとした味』など繊細なものが多いと感じる。

しかし講座を受けてまた新しい世界が広がった。
魚津とか島根とか、行って現物を是非見てみたいものである。

[おまけ]
今回の会場は東京農大の傘下に入った東京情報大学の千葉教室で行われた。

その入り口にこれが。
20140201_160714

近寄るとどうもホンモノの化石のようだ。
20140201_160738
おいおいおいおいおい。

いいのかこんなところに無造作に野積みで!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 7日 (土)

大根大好き

農大エクステ 伊勢原で自然農を学ぶ講座最終回。
今日の山口家、晩秋の装い。
20131207_130536
大根が干してあったり、
20131207_131054_2
収穫物を乾燥させていたり。
20131207_131138
我が家の納戸もミニチュアになっているのを思い出し、ちょっとうれし。

午前中の講義のあと、また山口家の食事。
20131207_123310
山口家のおみおつけは本当に美味しいのであるが、これもきっと自家製味噌だ。

そして持参した地味メシ弁当。
20131207_084411
ブロッコリーのチーズ焼  梅酢れんこん なすしぎ焼(伊勢原で隣の畑で頂いたもの)
おから(前回の講座のお土産。これを炊くために煮魚をつくりその煮汁で炊いた。)
たくあん 自家製白菜漬け

あまり美味しそうには見えないけど結構うまいよ。

午後は畑に移動。
秋に植えた大根、区画の杭を外してビニールで覆う作業をする。これで冬越ししてもらい美味しい大根ができる。
20131207_150539 20131207_150524
左、耕したり堆肥を入れたりの区画。右種を蒔いた後雑草をかけた区画。右の大根がダンゼンしっかりしている。

大根の区画の周りには、アフリカで実験されているという、無耕起で植えた青梗菜がものすごく元気に育っている。
20131207_150548
ただの地面にドリルで2cm×4cmくらいの穴をあけて、小さな苗をすぽすぽすぽっと植えただけ。肥料も何もしていない。

別の講座で植えていただいたという大根の畑。
20131207_145852
雑草だらけの中に。。
20131207_150129
立派な大根が堂々育っているのだ。
こんな姿を見ると、近代農法って何なんだとか色々な疑問が頭を駆け巡る。

四種類の大根を引き抜き、解説を受ける。
三浦                     聖護院
20131207_153213 20131207_153220 20131207_153226 20131207_153230
耐病総太(青首の定番)          練馬
大根と蕪の違いって何でしょう。。   という解説を受けた。蕪は茎の太ったもの、大根は根。だから同じ聖護院でも大根と蕪のひげねのつき方が違うそうである。ひゃー。。しらなんだ。

皆さん二本ずつ持って帰ってくださいと言われ、大喜び。大根、好きなんだー!
20131207_152924
どでか聖護院を収穫!(←大きいつづらを持って帰るタイプ。)
先端の成長点に異物があるとこんなになってしまう  という練馬大根をいくつか頂いた。
20131207_153318
巨大なねぎを頂いたり、自然栽培をされている講師の方の蕪を頂いたり。よくばりりきまるの大きなつづらパンパンで帰りました。

明日から忘年会ピークシーズン突入だし。
大切な大根をちゃんと食べつくさなきゃ。。と小田急線でプレッシャーを感じつつ帰るのでありました。

大根食べつくしはこちらをご覧くださいませ。⇒ クリック!
大根、大好きなんだよねえー。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年11月30日 (土)

豆と豆腐

本日の伊勢原は、近くの市民センターに集合。まずは豆腐を作る。
水に浸しておいた大豆をミキサーにかけたあと、鍋に入れる。
20131130_094653 20131130_095506
ところでミキサーがなかった時代、この豆腐をつぶす作業はどうやっていたのだろうか。石臼かなあ。

ゆっくりと火にかける。焦がさないようにずーっとかき混ぜっぱなし。
20131130_100758 
ふわ~っと、なんともよい大豆の香りが立ちこめる。この大豆液はとても焦げやすいので、本当は厚手の鍋でやった方がよいそうだ。

頃よい加減で火から下ろし、さらしで漉していく。
20131130_101427
これがまじりっけなしの豆乳。そして、

搾りかすは真っ白で美しいおからになった。
20131130_101623
みんなでわけて、お土産に頂いた。
豆乳を再度火にかけ70度くらい(うろ覚え)まで暖めたら、同じく暖めていたにがりを回しいれ、静かにまぜフタをしてしばらく置く。この時厚手の鍋だとゆっくり温度が下がるよさもある。

お豆腐がかたまるまで、今度は講義。
20131130_103919
伊勢原は江戸時代大山詣でで大いににぎわったと聞いていたがその歴史はそんなもんではなく、なんと縄文の時代から人々が生活していたのである。
20131130_105746
小田原にもほど近く、人々が東京方面へいききするなど交易が古くから盛んだったという伊勢原。

去年の春から伊勢原に来るようになり、大山をのぞむ畑の景色や、夏の講座の打ち上げで行った水辺の美しさにノックアウトされ、今自分的に年取ったら移住したい地No.1である。そのときまで、この美しい田園風景が残っているだろうか。。

さて、お豆腐!ちゃんと固まっていました!
20131130_110620
おたまですくって、さらしを敷いたざるにあけていきます。
20131130_110945
水を切って、ざる豆腐、完成でーす!
20131130_115334

講師の先生が作ってきてくださった、おからの煮ものと、秋田の郷土料理という豆腐カステラも一緒に
20131130_115801
いただきまーす!

食後は畑に移動して、蕎麦と大豆を収穫した。
20131130_135552
根っこをつけずに収穫したそばや大豆は、ブルーシートの上でビールケースなどにばんばんぶつけて脱穀する。
ビニールシートに殻と実が一緒にちらばるので、それをあつめて容器に移すと。。
20131130_140234
もうほんと、ごみの山だ。これを実とごみにより分けていくのである。

前々回で講師だった、アフリカなどで無耕起栽培の研究をされているという先生が、りきまるの隣で大豆の粒をつまみながらぽつりと言う。
「収穫だけでこんなに大変な作業なのに、地球の裏側から運んで加工して1パック100円で売れるなんてなんだか不思議。」

ほんとですね。それが人の知恵の結果の『豊かさ』なのか。その豊かさの裏に何かリスクが潜んでいないのか心配になるほどだ。

箕を使って風でごみを飛ばす。
20131130_141824
川越で自然農をされている講師の方はやはり上手!

ものすごく原始的な方法だけれど、何千年も、しかも世界中でおんなじように穀物を脱穀しより分けるのに使ってきた道具だということを、Wikipediaで知った。 ⇒ クリック

世の中に便利な道具はあまたあるけれど、こういう道具が上手に使える自分になりたいな。例えば車を運転するときにカーナビではなく地図を読める能力とか、そういう人としての基礎力を落としたくないのである。

だいぶごみがとれた大豆。
20131130_141808
後は手で地味にとりましょうということで、本日の講座はおしまい。蕎麦と大豆をお土産に頂いて帰った。

こういう作業をしていると、ごみひとつなく、傷もなくピカピカつるつる均等な大きさの豆だけが入っている、お店で売っている大豆の袋の方がなんだか不自然に感じるから不思議である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年11月16日 (土)

畑の真珠

今日も伊勢原。
20131116_095312
雨岳文庫は秋の装い。
20131116_095358

でも屋敷の前には
20131116_095333
ごみの山。

と思ったら。。。

近寄って見ると、真珠のような白い粒がぽろり。
20131116_143716
大豆かー!! ああー、なんかいいよね。

午前中は多摩川源流大学の方の景観論。
20131116_103057
実は農大のエクステに行き始めた最初の年、山梨県小菅村の多摩川源流大学の鉄砲ぶち(マタギ、つまり猟師ですね。)と山歩きという講座に参加したときにお会いしていたのである。

昼食の時声をかけたら、やはり覚えていてくれてとても嬉しい。

午後は畑に出て、小麦を蒔いた。
20131116_130803
線が引かれた上にみんなで小麦の粒を蒔いていく。
20131116_132146 

つぶだけではなく、穂をちぎり
20131116_132936

穂のまま地面に置いていくやり方にもトライ。
20131116_133022 20131116_133059
確かに 自然界ではこんなコトもあるよね。
芽の出方とか生育の違いが楽しみである。

そのあとは鍬をだしてきて、
20131116_140734
サツマイモ堀!
20131116_140825
じゃがいもといい、サツマイモといい、地べたからもりもりと芋が出てくるのはほんと楽しい。

結構沢山とれました!
20131116_142135
芋のつるもいただき、それは今晩のおかずになる。芋は暖かい場所で少し熟成させたほうがおいしいそうだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年5月11日 (土)

伊勢原で製茶作業の巻

今日は農大の授業二回目。最も楽しみにしていたと言っても過言ではない、茶摘と製茶作業をするのである。

あいにくの雨。カッパを忘れたので傘を差して茶摘となった。
20130511_095949
ここのお茶の木は在来種。江戸時代から続くお茶の木もあるというすごさ。(一般的なお茶はやぶきたとか数種類の標準品種である。)

そしてここのお茶の特徴は、これ。
20130511_095920
梅の木の下に植えられていることである。つまり天然の日よけがされているのだ。
私たち東京の人間が目にする茶畑と言えば、日の光をさんさんと浴びる茶の木なんだけれど。
実は玉露は新芽の時期最低2週間、黒い覆いで覆われて育つのだ。これにより旨味の原因のアミノ酸が増え、渋みのタンニンが少なくなるし、覆い香が生ずるそうだ。

この山口家は、黒田藩(福岡)のお家騒動に巻き込まれてここに移住したと言うから、こういう育て方を知っていたかもしれない。(福岡は江戸時代から玉露の名産地。)

さて。総勢30人でちゃっちゃと摘んだ茶葉を一箇所に集めます。
20130511_100923 20130511_103412_3

薪をくべてお湯を沸かしたら        蒸し器を用意して
20130511_103357 20130511_103415

きっちり50秒蒸します!
20130511_105204
さあ!蒸し上がり!すぐに運んで、
20130511_104903 20130511_104904

大急ぎでござの上に広げます!急げ急げ!広げて広げて!
20130511_104853
いち早く広げて冷ましていきます。

これは焙炉(ほいろ)。ガスのものと炭のも二種類があるので、ワタシは炭で作業。
20130511_103423 20130511_103439

火が激しいので、ぷーっと水を霧吹きにして落ち着かせます。
20130511_104218 20130511_104243

焙炉は和紙のふたがついていて、その上に冷ました茶葉を広げます。
20130511_105537

さあ広げたら
20130511_105724

先生が見本、ふわふわふわっと上に持ち上げて乾かしていきます。
20130511_105857

乾いてくると、独特の茶の成分がにじみ出てきて、ちょっとべとつく感じ。
20130511_111104
こうなってきたら、軽く玉にして両手で左右にごろごろと転がします。身体も使ってふわっとごろごろ。お茶の良い香りに包まれ、なんとも幸せな気持ち。

焙炉は4台あります。
20130511_111641
みんな一生懸命。ちょっと寒い日だったけど、汗が噴出す感じ。

ねばりが出ていた茶葉も少し乾いてきたら、今度は手もみの作業になります。
20130511_113240

針みたいにまっすぐかっこよくなりますように。

ちょっとでも水分が残るとかびちゃうので、先生のOKが出るまで延々と茶もみ。

「先生、茶もみってほんと大変な作業なんですねえー。。。」と言うと、

「そうなのよ。だから昔はオトコの人の仕事だったの。」とのこと。

そうかー。。刀を農具に持ち替えて、静岡で茶畑に開墾した武士たちもこんなことをやっていたんだねえ。。

交代でお昼を食べて、
20130511_114148
お茶の葉の天ぷらがありました!

そうしていよいよ、
101616conv0039_1
じゃーん!出来上がりましたー!

小分けしてお持ち帰り用のお茶をつめて、
20130511_124427 20130511_131812
みんなで試飲。
20130511_135352
美味しい~。
でも先生によると、やはり日本茶はこのガラスでなく陶器の急須で入れるのが一番とのことでした。

お土産のお茶は、お茶大好きのかーちゃんへの、良い母の日のプレゼントになりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月27日 (土)

目からうろこの講義

今日の伊勢原。
前回同様二時間の講義のあと、煮ものなどの家庭料理をいただく。
20130427_122140
手前の青いのは大根の実。
かりっとした歯ごたえで、みずみずしくかすかに大根の香り。大変美味しい。

食事のあとは畑に向かう。
前回種を蒔いた場所の状況を確認。
20130427_131158 20130427_131204
耕さない、耕すだけ、化学肥料だけ、堆肥だけ。それぞれの区画の状況を確認。
やはり化学肥料はイチバン元気のような。

もうひとつ、種に土をかぶせず刈り取った雑草をかけた畑。
20130427_131022 20130427_131502
ここの発芽がイチバン元気で驚く。農法も色々だね。

今日の作業は、この一面の雑草畑を耕して、枝豆ととうもろこしを植えるのである。
20130427_131648

シャキーン!鍬を持つオレ。なぜか嬉しい。(実はマイ鍬が欲しい。)
20130427_132612

雑草を刈って脇によけておいて、さくさくと鍬で耕していく。
20130427_141106
鍬でさくさくと耕して、区画を作り、紐でしるしをつけて種をまく。

覆土はせず、堆肥の鋤きこみもしない。種の上から軽く堆肥をかけたら
20130427_142203
脇によけておいた草で覆う。 

そのあと、去年の秋のクラスが蒔いたという麦畑を見て回る。
すごーい。。
20130427_143208
雑草だらけ。
でも麦たちはものすごく元気。
20130427_143006

これはビール用の麦なんだそうだ。
20130427_142915
今まで勉強したことががらがらと崩れるほど、ここでやる農法は刺激的なのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)