出張田園生活 : 岡山

2012年8月27日 (月)

出張田園生活 : 大人の民宿

西粟倉に行くのは決めた。さて、宿泊をどうしようか。。と、森の学校のホームページの村案内を見ていて、即決したのがこの宿、ユゴー・エ・レオであった。
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ごく普通の民宿なのであるが、一歩入ると何か違うきりっとした空気が流れている。
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部屋にはアロマの香り
1階がオーナーさんエリア。2階が宿泊エリア。
いきなり外国人が 1階を歩いていてびっくりしたら、オーナーのひろみさんご夫妻のお達がホームステイしているんだそうだ。

部屋に通されると、おふとんがセットされていた。風通しのよい、板張りの気持ちいい寝室。
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ちなみに誤解を避けるため言うと、りきまるは今回悲しい一人旅でアル。(「だれもうたがってニャいからあんしんしニャさい。」 byねこ×3)
和風とも洋風とも違う。
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いろんな空気がミックスした感じ。
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「今日の宿泊はりきまるさんだけです。2階はご自由にお使いくださいね。」と言われる。

ハーブティーを入れて飲みながら隣の部屋に行く。
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実はここ、入り口にNokishita Toshokanと表示されていて、
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宿泊者用リビングに書棚がある。これがNokishita Toshokan軒下図書館。
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この民宿はオーナーのひろみさんのご実家を改装したものである。ひろみさんのおばあさまは、教師をされていた。自宅の一室を子供たちのために開放して軒下図書館としていたそうだ。
ひろみさんがそれを復活させ、この場は
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宿泊客やここで開かれている語学教室の生徒さんが使っている。

昭和30年代の子供の本がたくさんあり、
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懐かしくていくつか読んだりした。

美味しい朝ごはんを食べて散歩して

隣の蔵と、
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隣接されているカフェ&ベーカリー
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近くの犬、ふうたと遊んで
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向かいの田んぼに吹く風。稲の香り。
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深く吸い込む。

駆け足だったのであるが、もう一度来たい。ここでのんびり過ごしたい。
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そんな気持ちになった大人の宿でありました。
トリップアドバイサーの評価を読むと、みなりきまると同じ思いのようである。

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出張田園生活 : 里山の朝、美味しい朝食

早朝起きて、散歩に出かけることにした。
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天気も上々で空気も澄んでいる。

宿のすぐ裏にはローカル線の西粟倉の駅。
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そこから緩やかな坂になり、田んぼが広がっている。
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ここは棚田オーナー制度の田んぼのようである。側溝を流れる水がとってもきれい。きれいな水で作る米はうまいのだろうなあ。。

もう少し上がるとこんな茅葺の古民家があって、
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これは星を見るためのスペースのようだ。
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西粟倉って、コンビニもなくて何にもなくて。
郊外型店もなくて、不思議に看板もあまり見ない。ものすごく田舎なんだろうけど不思議に豊かな感じがする。もっとお店とか一杯あるのに、豊かさを感じない田舎も多いと思う。

農家の軒先で赤く光る玉ねぎとか、すごく古い道端の何かを祭る置物とか
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玄関先の植栽が竹。自宅前でたけりこ堀ができるのね。。

さて、宿に戻って朝食を頂きましょうか。ユゴー・エ・レオはB&B形式の宿なのです。
宿のお隣にカフェ&ベーカリーがあり、ここでいただくのである。
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まずはサラダ。
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フランス人のご主人が焼くパン
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美味しいソーセージとたまご
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スムージーとデザート
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窓から入る風に吹かれて、おいしい朝食。

オーナーのひろみさんとあれこれお話をした。りきまるが興味を持っている畜産の話をすると、先日この宿とこの地域の方々の取材されたTV番組を見せてくださった。
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放牧で養豚している隣町の養豚&販売している方のあと、ここの宿が紹介されていた。

最後にご夫妻が「夢は必ず実現できます。」と言うのを見て、ちょっとぐっときた。私も何かを実現することができるのであろうか。

部屋に戻り軒下図書館で本をピックアップして、
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部屋でごろごろしながら読む。
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あー。。帰りたくないなあ。  自分の家より落ち着く不思議な宿だ。
不思議と言えば、ここも森の学校もクーラーと言うものがなかった。だから暑い。でも夜はとても涼しくて、昼の暑さもかえって気持ちいい。りきまるが子供の頃の夏がここにあった。

ご主人がお子さん二人を幼稚園に送るついでに、森の学校での買い物&駅まで送っていただいた。(お子さんはフランス語、英語、日本語のトリンガルである。すごい。)

森の学校の雪の中での鹿肉バーベキューとか、
6月から7月頃見られる、星のように細かいというヒメホタルとか、
空一杯、びっしりぎっしり振るような星空とか、

そしてユゴー・エ・レオ。
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またここに絶対にきてみよう。のんびり何泊か滞在してみるのもよいし、フランス語やパン作りのレッスンを受けてもいいね。

西粟倉は、昭和に過ごした子供時代のにおいのする場所でありました。

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2012年8月26日 (日)

出張田園生活 : 森のカフェで腹ごしらえの巻

百年の森構想。
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素敵な森だなあ。。 と思って以来、訪れてみたかった西粟倉に行くと決めたのは、夏休みを取るほんの10日ほど前だった。

丁度友人Kと飲んでいる時その話をすると、西粟の森の学校という地域プロデューサー会社のMさんにその場でメールをしてくれた。Mさんに宿の手配だけでなく現地のご案内までいただくこととあいなった。

持つべき物は友である。が、ちょっと緊張しつつ村に向かう。こんな風に初めての人に会ったりアテンドしてもらうのは初めてだから。どきどき。

西粟倉村は岡山と鳥取の県境にある小さな村だ。東京からは信じられんほど遠いと思っていたけれど、6時に自宅近くの駅を出て昼前にはこの地に降り立っているのであるからさほどの話ではない。海外旅行だったら、「6時に自宅出てようやっと飛行機離陸したー」 くらいの時間感覚だね。

まずは森の学校のカフェにて腹ごしらえ。
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鹿カレーをいただく。
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美味しい。鹿って美味しいんだよね。お皿がどっしりした木でできていてなかなか素敵だ。しかもカレーを盛っても色が染みていない。

ところで最近の山には、熊やらイノシシやら鹿やらが増えすぎて生態系が壊れている。(温暖化や天敵のオオカミがいなくなったからとか諸説ある。⇒りきまるが聞いたマタギの話)

かわいいとか可哀相とかの前に、適正量を保つためにもう少し獲らなければいけないよね。そして美味しく頂かなくては。
鹿なんかは癖もなくて美味しいから、もっと普通に手に入ればりきまるも食べるのになあ。料理してみたい。

このカフェは土日のみ営業。
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廃校を改装したので、
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こんなんがそのままある。

窓から入る風が気持ちいい。森のカフェというか、風のカフェって感じ。
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若いスタッフが多いなー。メニューも彼女らが考えているそうだ。
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日曜なのでお客さんで一杯。
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カフェ以外に、西粟倉村の木を原料にした製品も販売していて、興味深々であるがそれは後にして、若杉原生林に向かいます。

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出張田園生活 : 美しい森を巡るの巻

酒井川源流の若杉原生林は、今回の訪問の目的のひとつである。


車で上り口に向かうと、美しく間伐された木々が目に入る。
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「きれいですねー。。これが百年の森ですか?」と聞くと、
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「ここいらはまだもう少し樹齢の浅い木です。」とのこと。

それにしてもきれいだ。
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こんなにきちんと間伐し、下草を刈った森は関東近辺では見たことないと思う。
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そんな森が観光用に一箇所ではなく延々続いているのである。

と感動してる間に、登山口につきました。ここまでは完全に人の手で作られた森。
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ここからはうって変わって自然のなすがまま作られた森である。

Mさんのスタッフにご案内いただくが、
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くっ、熊鈴。。  熊、大丈夫ッスか。。? とびびるが、トレッキングしている人もたくさんだから、こんなに人間臭いところに熊は来ないはず。

若杉の森は静かで豊かだ。
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川に沿って森を登っていく。
ブナの木って気高いなあー。。といつも思う。
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この森では一切人の手を入れることが禁じられていて、
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台風で倒れた木もそのまま。道をふさぐ部分を切るくらいである。

木漏れ日のスポットに
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きのこが生えてるー。

暑いけれど、木陰を吹く風は気持ちいい。
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森のカフェもそうだったけど、暑いけれど気持ちいい って感覚、最近はなかったっけ。

ところでここは鳥取と岡山をつなぐ重要な街道のひとつだったそうで、
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昔むかしの人が敷いた石畳があったり、

峠には、ここにだけ
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目印にと昔の人が植えた二本杉が立っていたりする。

ようやく頂上です!
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山登りが苦手なりきまるでも楽に歩けるハイキングコースであります。

苔むした岩とか
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きれいな川とか眺めながら森を抜けたあとは、

たたら製鉄跡地に向かいます。
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たたら製鉄とは、昔から日本で行われた製鉄の技法で、山で取れる砂鉄を使った製鉄だ。
今は森になっているけれど、
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昔はここらへんに集落があって刀剣なども作っていたそうである。

こんな鉄のくずがたくさん落ちていたよ。
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さて、いよいよりきまるをここにいざなった百年の森。

オー。。。これがそうなんだー。。
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始めて見る、美しい人工の林。
思わず空を見上げる。
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三越前の地下街でチラシを手に取ったあの瞬間が、今につながっている。
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写真におさめきれないうつくしい空間にたたずんで、出会いの不思議さを実感するりきまるでありました。

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出張田園生活 : 切ってこその森 使ってこその森

山から下りてきたら、今度は山の木を使った製品について学ぶ。
木のストックヤード。
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これは檜。杉は真ん中が赤茶色なのです。

角材になってるのもあり。
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たしかに、四角く切り出すときに出る端材は、使わないともったいないね。

ここでの主力商品がこのユカハリ。
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間伐材は長い角材などは作りにくい。(曲がっていたりね)その特徴を生かした商品だ。

ユカハリタイルもある。
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こんなタイプも。
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おお、ニシアワーのマークとおんなじだね。

間伐をしないと、さっき見たような美しい森はできない。
でも間伐にもおカネは要る。
間伐材を使った商品が売れないと、間伐もできないのである。

切ってこそ、森が維持でき、切ったものが売れてこそ切ることができる。

森の学校に戻って、
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ユカハリを使ったモデルルームを見た。
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木の香りが漂う素敵な空間。
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塗料で木を封じ込めたウチのフローリングとは全然違う。あー。。改装したいなー。。壁は珪藻土かしっくいに。床はこの床に。

カフェで自家製ジンジャーエールをいただく。
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そのあと宿に送ってもらい、一休みしたら晩めしにピックアップいただくことにした。

が。
宿に戻った瞬間、「お礼にご馳走します。」と言ったのに、おカネ払い忘れていたことに気づき、「ぎゃー!!」と叫んだ。とほほほほ~。疲れてぼーっとしてたとはいえ信じられん。後で謝って渡さなければ。

少し横になったら元気が出てきた。

山に日が沈み夜がやってくる。
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Mさんと、村に二軒しかないという飲み屋のひとつ、
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ここで晩ごはん
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このお好み焼きやに、お願いして連れて行っていただいた。

さっき見たタタラ製鉄跡にあった集落で生まれたというツギノさんは、90歳近いと言うのに肌がつやつや。大酒飲みで一升酒飲んでも朝7時からお店を開けるという。

オオカミがいたと言うその村の人は、みんな小指の爪を伸ばしていたという話を聞く。

オオカミは人間を飛び越える習性があるため、もしオオカミに会ったらしゃがんで頭の上で爪を立てる。オオカミの腹の皮は薄くて柔らかいから、爪で腹を割いて身を守ることができるんだそうだ。

なんだか不思議。
ちょっと前まで日本人は、そんな風に生き物に囲まれて生きてきたのだね。

常連さんがやってきて、カウンターで一緒におしゃべりをした。
西粟倉や近隣の村のあちこちの話や由来を聞くのだが、説明に出てくる年の単位が、

「300年前にあーでこーで。」

なのである。どひゃー。。びっくりじゃー。

という不思議な夜。

宿に帰りながら、「鹿、見ましょうか。」と、山の入り口の道を走っていただいた。鹿、いるんですねー。。と言うなり、鹿が目の前を横切った。ひゃー。。。

宿でビールを飲み一日を振り返る。
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今まで行ったどんな旅よりも、濃くて不思議な一日だった。明日は早く起きて散歩に行くとしよう。

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