田園図書館

2012年5月 8日 (火)

番外編 : 完全版 自給自足の本

【決して実現することはない生活を夢想する楽しみ】
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[完全版]はだてじゃない。ホンモノの自給自足の世界がぎっしりの158ページ、ここにあり。


初めてこの本を手に取ったとき、素直に「これはすごい。。」とうなった内容。
開墾し、        家畜を育て、   作物を育て、
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狩りをして     エネルギーも自給し あらゆるものを手作りで生きる
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そしてこの本のすごさは、完全自給自足の生活が、『できるかもしれない』し『やってみたい』と言う気持ちになる丁寧な解説にもある。

トラクターなんてなくったって、
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家畜や馬が土を耕してくれる。(ついでに肥料も撒いてくれる。臭そうだが。)

お世話になった家畜家禽は、
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大切に自分でと畜していただく。
鳥のさばき方の前に
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鳥のしめ方が解説してある。ひー。。こわい。でも実は生きていく基本だ。

羊を飼っていたら、
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自分で毛を刈って、糸につむいで、

綿も育てたら自分で洋服生地も作れるし。
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実は最近欲しいものの筆頭格が、機織機なオレ。(いったいなにになるつもりなんニャ!)

そんなこんなで、1000坪の土地があったらこんなだし
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5000坪あったら、五人家族が食べて、余ったものを売って生活もできるそうである。

まあ、りきまるはトシだし、一人でそんなごっついこともできないので、
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20~30坪も畑があれば十分楽しそうである。

サバイバルな内容だけでなく、様々な保存食の作り方から、パン、パスタ、ビールにりんご酒お酢の作り方まで、実生活でも使える知識が満載。

つい数代前のご先祖様たちがやっていたであろう生活は、現代人にとってはおとぎ話の世界になってしまったが。
ベッドサイドテーブルに常備して、東京田園的りきまるが、ホンモノ田園生活を夢想しながら、エッセンスをつまみ食いして楽しむ、そんな本なのでございます。

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2012年4月29日 (日)

番外編 : 土を喰ふ日々

【水上勉氏が書く『我が精進十二ケ月』は、我が理想の田園生活を体現した書。】

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中川一政氏による装丁も大変素晴らしい。

ここに語られる、四季の食材、それとそれらを通じて語られる彼の人生の記憶は、不思議なほど、遠く離れた年代のはずの、自分の奥底に眠る記憶とつながるものがある。

冬枯れの軽井沢で貯蔵した野菜を工夫しながら調理したり、ようやく水ぬるむ野や沢を歩きながら春の恵みを探し、小さい畑を耕す。
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それは51歳のりきまるが今心から憧れる生活でもある。

歳とって始める田園生活は、こんな風に静かに、そして内省を含み憂いを帯びている方が素敵だ。

そんな自分をときたま訪ねてくる人を、精一杯もてなすため、『土から生れたもの』で料理を作る。
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美しいカラー写真など何一つないけれど、今の私にとって、最上の料理本の一冊でございます。


ところでこの本、買ったのは6年ほど前だったのだが、内容のあまりの地味さにずーっとつん読状態であった。

50歳を超えてようやく再び手に取り、ページが進むのを惜しみながら夢中で読んだ。
本も人と同じく、出会うべき時があるとしみじみ思うのでありました。

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