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2014年2月12日 (水)

埋木の魅力

先日参加した農大エクステンションセンターは、埋木(うもれぎ)の魅力。
しかし申し込んだはいいけれど、埋木ってなんだ?と思いながら教室に行った。

机の上に埋れ木現物などなど並ぶ。
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埋木とは、《生育中の樹木が数時間で土壌や水中に埋没。その後数百年から数百万年の間腐朽も硅化もせずに経過して掘り出された、いわば樹木の遺体》なのだそうだ。

埋没期間が1万年と比較的短いものは、神代杉・神代欅・神代桑と呼ばれ、銘木市場で取引されている。

古より日本人はこの埋木を珍重し大切にして、古くは万葉集や古今集の埋木がてでくるそうだ。奥州名取川の埋木などは古くから和歌にもうたわれている。

実は日本全国にびっくりするほど沢山の埋没林が存在する。
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大阪にも大規模な埋没林があった。つまり古代より日本全国噴火や津波で森が埋まるような事態がずーっと起きてきていたのだ。この国に住む限り災害から逃れることはできないのだねえ。。

ところでそれほど日本人に馴染みがあったはずの埋木、私もこの歳で初めて聞いた。
ちなみにこれは亜炭化した埋木。
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仙台藩が数百万年前のこれを仙台埋木として売り出したので、これが有名になってしまったそうな。
この講座の先生が研究しているのは、香りを残し、建材にも使えるような樹のほうである。
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現代では省みられず使われず、人々から忘れられた存在となっている埋木。それを建材に使えないかとボードにする企業との共同研究で技術を開発したそうだ。
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埋木独特の香気も残っている。

ちなみに私は実を言うと、サンプルで回ってきたこの
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香木の香りの方が好きで、ずーっとくんくんかいでいたんだけどね。ははは。

沈香や白檀みたいな香木は埋木と違い、実は木ではなく樹脂の部分である。
風雨や病気、害虫などによって自分の木部を侵された木が、その防御策として内部に樹脂を出しその部分が腐らずに熟成を続けたもの。だから生木は全くにおわない。

におわないと言えば、オーストラリアにも
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大規模な埋木群があり、
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ブルドーザーでがんがん掘り出し現役で売っている。

これが全くにおわない。
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私は国粋主義でも日本礼賛者でもないが、日本のものって、『ほのかな香り』や『たおやかさ』とか『しみじみとした味』など繊細なものが多いと感じる。

しかし講座を受けてまた新しい世界が広がった。
魚津とか島根とか、行って現物を是非見てみたいものである。

[おまけ]
今回の会場は東京農大の傘下に入った東京情報大学の千葉教室で行われた。

その入り口にこれが。
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近寄るとどうもホンモノの化石のようだ。
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おいおいおいおいおい。

いいのかこんなところに無造作に野積みで!

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