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2020年5月 5日 (火)

ひそやかに仮再開のお知らせと、お坊ちゃまくんの最期について

皆様、大変ご無沙汰しています。
というより、こんなに長くほったらかしにしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。

引っ越すか止めるか踏ん切りもつかぬままInstagramに日々の記録だけして、顔も名前も知らぬインスタグラマーと気楽な会話だけを楽しんできました。

が、5月に入りふと自分の心の中に言葉が満ちてきているのを感じました。
消えてしまう前にどこかに書き留めておきたいけれど、その先はInstagramでもなくFacebookでもない気がする。やはりここなのだと改めて思うに至り、だれもいないがらんどうのこの場に帰ってきた次第です。

とはいえいまだ容量は満杯ですので、しばらくは文章だけ。自分のための記録としてつらつらと書き留めて行こうと思います。
写真はInstagramにリンクを張っておきます。


という掘立小屋みたいな仮再開、しかもかつての方々にお知らせする手段もなく。
誰もいない観客席に向かって台詞を言うような、いや本当に自分のためだけに書く記録ではありますが。


たまたま見つけていただいた方のために、まずはおぼっちゃまくんの消息をここに記したいと思います。お坊ちゃまくんはりきまる同様ハンドルネームでして。本名は「こたろう」と言います。
ここではこたろうとして記録をしていきます。

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「今いる場所から出て行こう。」そう思い、転職するか起業するか考え始めたその時、希望していた仕事で転職の声がかかりました。1年ほど前、平成の終わり頃のことです。

責任ある立場でもあり、先方にとっても私自身の適正を見極める時間が必要だったせいか、なかなか話は進まず。ブログをやめた頃は今の仕事に未来を感じられず、なのに行先も決まらず最高潮に精神的に追い詰められている頃でした。


9月に入り急に話が動き出し、月末に内々定を得たその頃、こたろうの首に大きな丸い塊があることに気が付きました。

癌?と一瞬体が硬くなるのを感じましたが。
週末には小さくなっていたので、癌なら小さくはならないだろうと高を括ってしまい、病院に行くのを伸ばし伸ばしにしてしまっていました。

今週こそ病院に行かなくちゃ!という時、こたろうの体調が悪くなりました。急激に食欲が落ち、声がかすれ始めたのです。

首にあるできものは小さいままでしたが、依然としてそこにあり、ある覚悟を持って病院に向かいました。

検査の結果、病名は悪性リンパ腫、かつ腫瘍の影響で元からある腎不全も極度に悪化していました。余命最悪1週間、長くて1か月と告げられました。10月下旬のことです。そこから3週間ほど生きました。

病院でできることははもうほとんどなく、自宅での輸液くらい。

最期の時を少しでも楽にさせてあげるのは私の役目です。そのためにどうしたらいいのか、ネットや本で緩和療法の方法をひたすら調べました。でも少しずつ病気がこたろうの体を蝕み、命が溶け出していくのをただ傍にいて見ていることしかできませんでした。


ある時泣きつかれ看病したまま寝てしまうと、こたろうは寝床から降りてきて私の顔の横で丸くなって寝ていたことがありました。その優しさに心がじんとしました。

寝床の近くに水を置いても自分で水場まで歩いて飲みに行きたがり、何度も何度もいつも置いてある場所までよろよろと歩いて行きました。ある日ついに立ち上がることができなくなりました。何度も立ち上がろうとしてだめで、立つことをあきらめたその時、こたろうがぽろりと涙をこぼすのを見ました。本当です。

最期は看取ることができました。私は左手にこたろうの頭を乗せ、右手でからだを撫でていました。ネットで見た通り、何度か痙攣の発作のあと最後の痙攣がきました。その瞬間、こたろうの体から魂が抜けていくのをこの手で感じました。そして最後の瞬間まで、こたろうはじっと私を見つめていました。

私は子供の様に声を上げて泣きました。泣きながら「親が死んだ時より泣いた。」かかりつけの獣医さんが、愛猫が死んだ時の事をそう言っていたのを思い出していました。

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私の転職が決まり、人生で指折り苦しかった生活にピリオドが打たれるのを見届けるように、こたろうは旅立ちました。まるで「もう僕がいなくても大丈夫だよね。」と言われたような気がしました。


猫は告知も知らず余命も知らず、自分の運命を知りません。「ただ日々を生きる」のみをしています。
死を目の前にして取り乱さず、ただ淡々と最後のその時まで「生きる」をしていました。

朝起きたら死んでいるかも。。と寝る時はいつも不安で、朝いちばんに様子を見るといつも変わらずにっこり微笑んで「にゃあ。」とこたえるのです。→Instagram
私は母とこたろうに「死ぬということ」を教えてもらったように思います。猫はなんて素晴らしい生き物かと改めて思います。

沢山の幸せな記憶を私に残して、こたろうは去っていきました。

私の人生の最高の相棒に、心からの愛と感謝をささげます。

ブログを通して可愛がってくださった方々にも、心よりお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

さいごのご挨拶の写真→Instagram (Instagramアカウントお持ちでない方も参照可能です)

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コメント

再開、ありがとうございます。
きのう、ふっと開いたら更新されていて、招かれたようなタイミングで拝見できました。
おぼちゃん、残念でした。でも、最後まで幸せでしたね。
ねこもなみだをこぼすのですね。

私ももうすぐ15歳のねことくらしています。皮膚の下に気になるぐりぐりがいくつかあります。1年くらい同じ状態なので、急に悪さをするものではなさそうです。だんだん年寄りっぽくなってきていますが、顔はずっとかわいいです。一日も長くいっしょにいたいです。

自分のねこの話が長くなりましたが、これからもよろしくお願いします。

投稿: tara | 2020年5月 6日 (水) 11時31分

taraさん
大変お待たせしましてすみませんでした。
でも見つけていただいてよかったです!

猫は泣くんですよ。。母の死後私が遺品整理をしていましたら、母が愛用していたお香の香りが部屋一杯に広がっていまして。
振り返ると母の猫てんちゃんがぽろぽろと涙をこぼしていて驚いたことがありました。。
猫三匹にいつも、「私に看取らせてね。一人で死なないでね。」と言っていたのですが。最後に願いを聞いてくれて本当にありがたかったです。悲しいけれど、猫を看取って弔いができる時代は平和でありがたいなとも思いました。

猫は年取るごとに可愛さが増すように思います。
taraさんの猫さんも長生きされますよう。

>再開、ありがとうございます。
>きのう、ふっと開いたら更新されていて、招かれたようなタイミングで拝見できました。
>おぼちゃん、残念でした。でも、最後まで幸せでしたね。
>ねこもなみだをこぼすのですね。
>
>私ももうすぐ15歳のねことくらしています。皮膚の下に気になるぐりぐりがいくつかあります。1年くらい同じ状態なので、急に悪さをするものではなさそうです。だんだん年寄りっぽくなってきていますが、顔はずっとかわいいです。一日も長くいっしょにいたいです。
>
>自分のねこの話が長くなりましたが、これからもよろしくお願いします。

投稿: りきまる | 2020年5月 7日 (木) 07時26分

りきまる様 まだきちんと拝読していませんが、とにかく、再開がうれしくて。ありがとうございます。ご無理なく、お元気でいらしてください。ありがとうございます。

投稿: どくだみ | 2020年5月 7日 (木) 12時57分

どくだみさん
こちらこ、こんなに喜んでいただけて本当に幸せです!
ゆっくり更新していきますので、引き続きお付き合いくださいませ。

>りきまる様 まだきちんと拝読していませんが、とにかく、再開がうれしくて。ありがとうございます。ご無理なく、お元気でいらしてください。ありがとうございます。

投稿: りきまる | 2020年5月 9日 (土) 07時36分

りきまる様
お待ちしておりました。
Instagramも拝見していましたが、ブログ再開、嬉しいです。

そして、お坊ちゃまくんの最期、拝読して思わず涙がこぼれました。
私も愛犬ケニーの最期、獣医さんと同じく、親の死の時よりも泣きました。
でもお坊ちゃまくんも、うちのケニーも、私たちに大切なことを教えてくれたんですね。
今後のりきまるさんのご活躍をお祈りするとともに、ブログ、楽しみにしています。

投稿: ケニーの母 | 2020年5月10日 (日) 20時27分

ケニーの母さん、 
大変お待たせ致しました。ようやくブログの世界に戻ってきました。

そうでしたか。。大切なものたちを見送るのは辛いですけれど。
犬も猫も赤ん坊の時代から、ものすごい早さで私たちの人生を駆け抜けていきますが。たくさんの幸せと想いを心に刻んで行きますね。

来世があるならまた私を見つけて欲しいと思います。
新しいブログもオープンしましたので、また引き続きよろしくお願いします!

投稿: りきまる | 2020年5月13日 (水) 05時47分

本文
はじめまして。
以前のブログから拝読しておりました。途中でおやすみされてから、復活の日をいつかな?と
お待ちしておりました。
私も猫を家族に迎えており、お休み期間中の状況をお知らせいただいたときは、
再開を喜び笑顔で読み進め、最後は号泣してしまいました。
数年前に看取った初代のことがよぎり、そしてこたろうくん、我が家の1歳の子と同じ名前と知り。。。
いつまでも忘れることのない思い出と記憶を持ちつつの、これからですね。
りきまるさんも読者であるわたしたちもぼちぼち行きたいですね。
よろしくお願いします。

投稿: ふうぴのこたママ | 2020年5月15日 (金) 21時51分

ふうぴのこたママさん
はじめまして!そしてコメントありがとうございます。
そうでしたか。。お辛いことを思い出させてしまいましたね。。
数10匹以上の内猫外猫を見送った亡き母がいつも私に、「あんたはこれからよね。。辛いわよ。」と言っていたのはこれか。。と思いました。
それでも、ちゃんと看取らせてくれたことはとても感謝してます。

そうですね。わたしはいつも、もう母もこたろうも、いつも近くにいてこれからの人生を一緒に生きているようなきがしています。
ゆるっといっぽずつ、歩いて行きましょう!

投稿: りきまる | 2020年5月18日 (月) 20時34分

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