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2020年5月 9日 (土)

圧倒的な空間に身を浸す

朝起き抜けにInstagramを開くと、ドイツ在住の方の投稿で「ハノーファーの美術館が再開」と書かれていた。
読んだ瞬間、コロナ禍以降決定的に自分の中に欠乏している何かがはっきりわかった気がしてすっきりした。

在宅引きこもり生活は案外性に合っていて、散歩して、掃除して、本を読んで、丁寧に料理して、猫と遊んで。
一人でいることもさして苦にならぬ。
我が生活は人生史上最高に整って快適  なはずなのである。→ Instagram

でも何かが足りないんだよなあー。。。とずっともやもやしていた。

そうなのだ。美とか芸術とか、それらがみっしり詰まった「場」。足りないのはそれなのである。
身近な風景の美しさや、盛り付けや整った部屋の清々しさ。それもとても素敵なのだけれど。
私が今触れたいのは「日常の美」ではなく「圧倒的な美」「圧倒的な美の空間」だ。

テレビを消して目を閉じて、国立博物館や根津美術館、オルセーやMOMAやマウリッツハイス、能楽堂、三溪園や銀閣寺の庭園。。
そこに身を浸し、全身で美を味わう自分を妄想したら、しびれるような郷愁に満たされた。

いつでも行けて、生活の中に「在る」事が当たり前だったものたちを、どんなに自分が愛していたか、どんなに必要なのかを実感した。
そして美を創り出す、芸術に携わる人たちってなんて有難いんだろう。心からのリスペクトを感じたのである。

危機に瀕して大切なものに気が付く、人生とはまた不思議なものである。

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