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2011年2月26日 (土)

前編 : みりんの奥深さに触れるの巻

富士山なう!
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今日明日、農大の講座で愛知県の醸造の町として、知る人ぞ知る碧南市を訪問する。

碧南、全然知らなかったので、途中の乗換駅のジオラマで確認。
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ちなみにここのところの飲み会続き&タクシー帰りで、給料後だっつーのにすっかり懐スッカラカン。新幹線は最低限、しかもこだまで安く上げる算段だ。

乗り鉄りきまる、大喜びで刈谷からかわいい電車に乗り換え、
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碧南駅に到着。

[昼食]
碧南駅前の大正館にて。
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オリエンテーションと自己紹介をしながら昼食を取る。
なんとびっくりしたことに、今回参加者の女性含有率トップクラスである。先生方を除くと男性は1名のみ。

まあ、マタギと山に入る講座でオール女子もないからね。みりんがテーマならそんな感じかもだ。

さて、最初はご家族だけで製造している小笠原味醂醸造所。

ウガンダ虎似(失礼!)の明るいご主人に、みりんの作り方の講義を受け、
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三種のみりんの味見をさせていただく。Dscf9080
みりんを飲むなんて普段しないのでちょっとびっくり。
普段スーパーで見るのは、この透明なものなのだけど。本物のみりんは、実は褐色をしているのだ。そして複雑な芳香を放つ。

三種のみりんで作った自家製の麺つゆを試飲。
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やはり熟成みりんで作ると、味わいの奥深さが変わる。実はりきまるも、醤油とみりんを変えたら、料理の腕が上がったかも!と思ったことがあった。

みりんは調味料として使われるため酒税が低いが、アルコール度は14度前後。ワイン並みの強さだ。
「だから税率が上がらないように、皆さん決して『ほんみりんにライムを絞り入れて、炭酸で割るとすごくおいしい』なんてことを絶対宣伝しないで下さいね!!」だそうである。わはは。

酒かすならぬみりんかすもいただく。
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そのまま抱え食いしたいほどうまい。

ここでは100%国産、手作り麹(普通は買ってくるのだ) 自然オリ下げ(効率が悪いのでオリ下げ剤を使うことが多いようだ。なたね油と一緒だね。) 熱処理なしの、他にはない製法で作られている。

すばらしく美味しかった三年もののみりんをお土産に購入し、お次の醸造所に向かう。

杉浦味醂醸造所だ。
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おなじく、スーパーおなじみのみりん風、1年もの3年ものを前にみりんの講義を受ける。
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実はりきまる、みりんって甘い日本酒位に思っていたのだが。本当のほんみりんは、粕取り焼酎にもち米とうるち米を仕込み熟成させた、いわば日本のリキュールである。

今では粕取り焼酎を使う醸造所も減ってしまったようだが、ここでは昔ながら。(粕取りを使うと癖が強いという人もあるそうで、他の焼酎と混ぜるケースが多いそうだ。)

その香りを活かして、従業員の方がお菓子を作ってくれた。
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うーむ。。素敵!複雑なみりんの香りが生きているよ。

で、こういう昔ながらの製法で作ると、新しいこし機は使えず、
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昔ながらの製法、麻袋に入れて、上から圧搾する。Dscf9094
いうやり方でないとだめなんだそうな。ちなみに小笠原味醂醸造さんも、昔ながらの麻袋絞りだ。

ご主人お手製の瓶置きもあった。
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がしかし、この醸造所も順風満帆とは言えず、廃業を悩むこともあったそうな。
そんな時、粕取りを使った昔ながらの製法に戻る事を考え、復活を果たした。

まじりけなし、粕取り100%のみりん、
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試飲させていただく。
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複雑な香りが鼻に抜ける。なんて美味しいの。

不思議なことに、昔に戻り再出発を始めた頃、おじいさんがやっていた時の看板を、偶然近所の酒屋さんが見つけて届けてくれたそうである。
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昔に戻り家業を復活させたこと、おじいさんもきっと喜んでいるのでしょう。

そんな努力のかいあって、
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少し前にはJALの機内誌にも紹介されたそうだ。

りきまるたちの知らないところで、精一杯戦っている人が沢山いることを改め知る授業である。

《ご案内》
どちらのみりんも、通販で購入可能です。
小笠原味醂醸造
http://www.ogasawara-mirin.jp/
杉浦味醂
http://www.mirinya.com/

どちらも、自分の仕事と商品に対する誇りと自信がびしびしと伝わってきた。

今まさに、仕込みの季節。絞り終わる頃には、極上の味醂かすも購入可能とのこと。でもちょっと量が多いんだよねえ。小分け販売してくれたら嬉しいんだけどなあー。。。

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コメント

うーん、ニュースが辛い(涙)。富士山の画像がありがたい!!やっぱり富士山はいいなあ・・・。今年中に見に行くぞ!!

投稿: SUZU | 2011年3月22日 (火) 22時14分

ほぉ〜〜〜、
味醂には何のこだわりもなかったのですが、
ちょっと試してみたくなりました。
次々やってくるこのブログからの情報、
メモしておかないと忘れちゃう。
メモメモ・・・!!

投稿: Boo*Foo*Yuu* | 2011年3月23日 (水) 00時56分

SUZUさん、
何度見ても富士は、はっと心を打たれますよね。神々しいと思います。

私もめっきりTVを見る度合いが減りました。不安をかきたてられます。
震災情報はネットにしています。ネットの方が専門家の解説を詳しく読めます。あとラジオ、いいですよ。後輩に勧められたんですが、声だけで伝える事を鍛えられたアナウンサーの声は、落ち着いて聴くことができます。


Boo*Foo*Yuu*さん、
母に勧められて、昔からみりんは良いものを使って来たんですが、原料も製法も全く知らず、ましてや『飲む』なんて思いもよりませんでした。
確におとそでは使いますが、なんとなく酒飲みにとっては『下道』な気がしてたのが申し訳ないです。(笑)
江戸時代には、女性向きのお酒として、大奥なんかでも愛飲されていたそうですよ。
味わってみたら、上質なジャパニーズリキュールって感じでした。
本みりん3年ものがおすすめです。麺つゆも最高でした。

投稿: りきまる | 2011年3月24日 (木) 08時49分

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