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2006年9月24日 (日)

番外編 : 旅にいざなうもの

牛に引かれて善光寺 ならぬ、本いざなわれ旅に。
りきまるは結構このテの旅が多い。
2006_10010466たとえば有本葉子さんの『私のベトナム料理』。この本を買ったのが十数年前の8月。その1か月後にはベトナム行きの旅行の予約をしていたわたくし。                    

                                          

                                          

                                           

2006_09110220そして今回は、藤田嗣治 『猫の本』
エコール・ド・パリの中心人物であった藤田嗣治。箱根のポーラ美術館で、彼の猫の絵ばかり集めたこの本を買ってものすごく気に入った。
春東京でやっていたのは見逃してしまったのだ。が、10月初旬まで広島でやっていることを発見。即日ネットで格安航空チケットを見つけ、即予約。

同級生はみんなまっとうに奥さんやってるっつーのに、なにフラフラしてんだ、オレ。と思ったが、なんたってホテル一泊込みで正規運賃の半額である。まっいっか。(りきまるの人生、すべてがこの言葉で片付いている気が。。)

会場はまず、芸大の卒業制作の藤田の自画像から始まる。不遜で人に挑む表情。外向派として名を馳せ、彼の教師で印象派の画法の指導を指示した、黒田清輝に対してすべて反抗した黒を強調した絵。
教室で『悪い絵』の見本として黒田清輝に非難されたと言う絵。

それからパリに渡り、彼だけの、独自の絵を探す苦しみが始まった。その軌跡を展覧会ではつぶさに見れられる。

戦争画を経て彼がたどり着いた、子供の絵と宗教画。晩年に近い彼の書いた宗教画には、彼と妻が描かれている。
それを見た瞬間、冒頭の自画像を思い出し、俗な言葉だけれど、『人生は長い旅路だ』と心から思った。もう一度逆戻りで絵を見た。解説が流れる電話を借りて、聞きながらまたはじめから見直した。

彼も、私も、自分だけの人生を生きるため、毎日懸命にもがいている。
この道の先に何があるのか私にはわからない。
でも自分だけの人生を探しながら、一歩ずつ生きていくのだ。それしかないのだ。

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