番外編:砧の春
りきまるの好きな砧公園は、3・4・5月、最も美しい季節を迎える。
本日はりきまる、春の砧の木々めぐり始まりはじまりー。
まずは世田谷美術館にある大くぬぎ。砧にくるとまずこの木に挨拶をする。今はまだお目覚め前。もう少しすると、一斉に緑色の房状の新芽に彩られる。
桜で有名な砧だが、りきまるがもう一つの名物と思っているのが、このシデコブシ。白い花をびっしりつける美しい木々のならぶ芝生広場は格別なのである。
しかしこのシデコブシ、残念ながら一年おきにしか花がつかないのだ。今年は実はお休みの年であった。
シデコブシの木の幹は、なんというか官能的な感じっていつも思うりきまるは欲求不満?写真では質感がわかりにくいな。是非実物でお確かめくださいませ。
梅林に出て梅の香りをかぐ。
白梅の香りは極上。
紅梅を見ると、源氏物語を思い出す。
夫人達の新年の晴れ着を、源氏自身が見立てるシーンである。
最愛の妻紫の上には、濃いピンクの『紅梅のかさね』。これが似合うなんて、なかなか現代的で華やかな人だったのだろう。いっちょ間違えると、すごい下品だもんね。
最愛の愛人には薄紫の着物。うーん、えっちだねえ。
渡辺淳一が、「桜は愛人、梅は正妻」と言っていた。そんな比喩よりよっぽどかっこいい、千年前の紫式部なのだ。
梅林を抜けると、おおいぬのふぐりの広がる草っぱら。バンビの絵本に出てくるような光景。
桜に寄生するやどりぎ。この下を通るたび、何故か願掛けするりきまる。
りきまる命名:『恐竜の木』
なんかそんな感じでしょ?
そして砧の木々は、何を撮っても美しいのだ。
つり橋を抜けると、桜沢山の広場に戻る。
橋のそば、川を見下ろせる場所にある大きな石はお気に入りの椅子。そこに座って昼からビールを飲んでいる女を見かけたら、もしかするとりきまるかもしれないのだ。
砧の桜はどれも、地面近くまで枝垂れている。まるで「見て!見て!」と手を広げているようだ。
そして桜のつぼみは、ほんのり色づき、開花の時を待っている。
砧が最高に華やかなときが、もうすぐやってくるのだった。
| 固定リンク


コメント